【名言】村上春樹風の口説き方 | デートに誘うキザなセリフ編

村上春樹

 

村上春樹といえば小洒落たセリフで有名だ。

 

筆者は彼の長編小説を全て読んだ。そしていつも思うのは、男女の会話が本当に面白い

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村上春樹の真骨頂、ユーモア溢れる会話

今回はその中でも、男性が女性を初めてデートに誘うシーンを片っ端から集めた。そしてそれを難易度別に分けた。

親しくない関係の両者が、仲良くなるためのファーストインプレッションだ。つまり、これは、「ボーイ・ミーツ・ガール」の瞬間なのだ。

恋人のいない男性たちはこれを暗唱して、女性を口説く際の参考にして欲しい。

 

なお、責任は取らない。 

レベル1  店員を誘う(『風の歌を聴け』)

 

主人公は、バーのトイレの前で泥酔していた女の子を家まで送って介抱する。それなのに、目が覚めた朝、女の子に「酔った女の子と寝るなんて最低」と言われ別れてしまう。

その後、レコード店でたまたま再開するシーン↓

僕はポケットから煙草を出して火を点け、彼女の作業をしばらく眺めた。
「ねえ、もしよかったら一緒に食事をしないか?」
彼女は伝票から目を離さずに首を振った。
「1人で食事するのが好きなの。」
「僕もそうさ。」
「そう?」

「じゃあなぜ誘うの?」
「たまには習慣を変えてみたいんだ。」
「1人で変えて。」

 [村上春樹 『風の歌を聴け』 講談社文庫 P66] 

まあ断られるだろう。と、思いきや、なんとその後、彼女の方から誘いが来る。実は彼女にも抱えている問題があり、孤独だったようだ。このあと二人はとても親しくなるが、帰省していた主人公が東京へ戻ると、それ以降は疎遠になってしまう。

店員さんが魅力的で、一目惚れするなんて経験は、実は誰しもがあると思う。しかし客と店員であるから、そんなことあり得ない。たしかにそう思ってしまうだろう。しかし、「僕」は違う。ゴリ押しである。あなたも、この人と付き合えたら素敵だろうと考える時があると思う。妄想するだけでなく、すかさず食事に誘うのはいかがだろうか。

レベル5 思春期の美少女を誘う(『ダンス・ダンス・ダンス』)

 

ユキという、主人公に対してなかなか殻を破ってくれない13歳の美少女に、距離を縮めようと店に誘うシーン↓

「ところで昼御飯は食べた?」
彼女は肯いた。
「コーヒー・ショップにでも行かないか?何か飲みたくない?コーヒーかココアか紅茶かジュースか、何でも」と僕はきいてみた。
〈どうかしら〉という顔を彼女はした。感情表現が豊かだ。
「じゃあ行こう」と僕は言って立ち上がった。

[村上春樹 『ダンス・ダンス・ダンス(上)』講談社文庫  P227]

その後はきちんと親密になっている。さすが「僕」だ。

筆者なら、〈どうかしら〉と言う顔をされた時点で諦めてしまう。いや、昼食に誘って、もう食べたと言われた時点で、怯んでしまうと思う。

 

皆さんはどうだろうか。13歳であるから恋愛対象として見ているわけではないが、女性を誘い出すと言う行為は一貫して難しいものだ。多少強引だが、これくらいなら実践可能なのかもしれない。時にはゴリ押しも必要のようだ。

レベル10 仕事で関わったモデルを誘う(『羊をめぐる冒険』)

 

広告代理店で働く主人公(僕)が、職場で美しい耳の写真を見つける。それに惹かれた僕がその耳の持ち主(耳専門のモデル)に電話で食事に誘うシーン↓

僕は簡単な自己紹介をしてから、先日広告の仕事の件で少し話があるんだけど、夕食でも一緒にいかがですか、と訊ねてみた。
「仕事はもう終わったって聞いたけれど」と彼女は言った。
「仕事は終わりました」と僕は言った。彼女は少し面喰らったようだったけど、それ以上質問はしなかった。我々は翌日の夕方に青山通りの喫茶店で待ち合わせることにした。

「仕事の話でしょ」と彼女が水をむけた。
「昨日も言ったように、仕事はもう完全に終わってるんだ。問題もない。だから話はないんだよ」
彼女は「それで?」といった感じで僕を見た。
「どうしても君の耳が見たかったんだ」と僕は正直に言った。「迷惑だったかな?」
彼女はほんの少し微笑んだ。「おいしいフランス料理は迷惑じゃないわ」

[村上春樹 『羊をめぐる冒険(上)』 講談社文庫 P56~]

仕事に影響が出るかも知れない。第一お互いに顔も知らない。そして仕事と偽って彼女の職場に電話をしている。かなりリスクを背負っている。一歩何かが間違えたら、訴えられそうだ。現代であれば、特に。しかし「僕」はこうしてディナーの中で打ち解ける。お望みだった美しい「耳」を見せてもらえる。耳を解放してもらい、その素晴らしさを目の当たりにした「僕」は、「とっても親しい友達になろう」と言われるのだ。そして無事にディナーが終わり、親密な関係になり、その後は恋人となる。

現実にはあり得ないと思うところだが、我々は空想にふけようではないか。職場で素敵な異性を見た経験は誰だってある。しかし、それが職場であるがゆえに、踏み込んだ関係になることの難しさは10倍くらい高まる。そんな時はこの小説を見ていたい。こんな行動力と勇気があれば、素敵だろうなあ。

現代ではセクハラとパワハラに注意するように。マジで。

レベル20  道端で向こうから歩いてくる美女を誘う(『カンガルー日和』)

 

原宿の裏通りで、自分にとって100パーセントな女の子が前から歩いてきたときに、声をかけるシーン↓

「驚いたな、僕はずっと君を捜していたんだよ。信じてくれないかもしれないけれど、君は僕にとって100パーセントの女の子なんだよ」

「ねえ、もう一度だけ試してみよう。もし僕たち二人が本当に100パーセントの恋人同士だったとしたら、いつかどこかでめぐり会えるに違いない。そしてこの次にめぐり会った時に、やはりお互いが100パーセントだったなら、そこですぐに結婚しよう。いいかい?」

 [村上春樹 『カンガルー日和』講談社文庫 P23~]

 

原宿には、本当に綺麗な女性が多い。そして、道端で歩いている子に声をかけたくなるくらい綺麗な子もいる。それはわかる。しかしこれは最難関レベルだ。だっていわゆるストリート・ナンパだから。現実であれば凄まじい速度で女性は歩いて行ってしまうだろう。。出逢って間もない人間に、結婚を申し込むなんて、、。
そして実はこの作品も、「こう言うべきだったのだ」という主人公の妄想だ。

真面目なことを言うと、この作品に関しては本当に素晴らしいと思っている。ぜひ読んでほしい。

 

主人公は絶対めちゃくちゃイケメン

村上春樹といえば独特な口調での口説きが話題に上がるが、初対面での誘いは調べると意外と多くなかった。

これをもとに恋人ができた人が出たらぜひコメントをしてほしい。それにしても村上春樹の主人公、「僕」はとんでもなくキザでおしゃれでメンタルが強いなあ。相当イケメンだと推測する。

と、言い訳をして今回は終わりにします、それでは。

 

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