村上春樹『一人称単数』の表紙を描いたのは誰?イラストの意味を徹底解説!

村上春樹コラム

 

筆者
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短編集『一人称単数』の単行本が発売されました。

 

そして、表紙や扉絵が話題を呼んでいます。

 

筆者
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一体、何が話題を呼んでいるのでしょうか。

今回はイラストについて徹底的に解説して行きます!

 

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村上春樹『一人称単数』の表紙を描いたのは誰?

本にはこう書かれています。

装画 豊田徹也
装丁 大久保明子

装画=イラスト、装丁=デザインのことです。

つまり、豊田徹也が絵を描き、それを元に大久保明子が完成させたということ。

 

筆者
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彼らは一体何者なんでしょう?二人の詳細をチェック!

 

 

豊田徹也と大久保明子はどんな人?

豊田徹也

漫画家。2003年にデビュー。

いままで出版してきた漫画は『アンダーカレント』『珈琲時間』『ゴーグル』の3つ。どの作品も非常に高い評価を得ていおります。

①『アンダーカレント』

彼の作品の最高傑作フランス語に翻訳もされています。

夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。

②『珈琲時間』

人類を魅了し続けてきた飲み物、コーヒーにまつわる様々なストーリー17話。ユーモア溢れる短編集で彼の作品を初めて読む方にオススメできる。

 

大久保明子

装丁家文藝春秋デザイン部に所属するデザイナーです。

様々な書籍の「装丁」をデザインしています。

文藝春秋のデザイナーということで、みんながよく知るあんな作品やこんな作品に携わっています。

①村上春樹『猫を棄てる』

村上春樹作品でいうと、こちら。

イラストは高妍です。

 

②宮下奈都『羊と鋼の森』

映画化もした小説。

本屋にあったら、つい手を取りたくなってしまう。素敵なデザインを毎度のように完成させています。

 

『一人称単数』イラスト(表紙と扉絵)の意味は何?

正直、村上春樹らしくない表紙だと思った方は少なくないはず。

筆者
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しかし、これはこれで良いなと思っている人が多いはずです!

①表紙

ブルーとグリーンの鮮やかな色彩に惹かれます。

目を閉じた女性が一人。金色のタイトル。
そして注目するべきなのは、右上に見える複数の顔が映る切れ端です。これはビートルズのアルバム「With the Beatles」のジャケットです。


『一人称単数』の4つ目の作品「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」から来ています。
高校生の時、「僕」が「ウィズ・ザ・ビートルズ」のレコードを持った美しい女性を校舎で見かけるという冒頭から始まる話です。

 

②扉絵

こちらの絵も実際はイエローで非常に目立ちます。


レコードに針を落とそうとしている「猿」のイラスト。

これは、7つめの作品「品川猿の告白」から来ています。
一人旅をしていた「僕」が、群馬県の温泉に浸っていると、年老いた「猿」が戸を開けて風呂場に入り「失礼します」と湯に入ってくる。「猿」は恋した女性の名前を盗んで生きているという話。

ちなみにこの作品は、短編集『東京奇譚集』の中にある「品川猿」の続編です。

 

奇跡的な豊田徹也のイラスト

豊田徹也は、編集者にサイゼリヤでイラストを描くようにお願いされます。

「無理です」と即座にお断りしました。その方はワイン一本とその他八品を注文しました(サイゼリヤでこんなに注文した人を初めて見た)。
それから彼は二時間かけて静かに説得し続け、僕はワインを飲みながら断り続けたのですが、最後の十分くらいで何故か気が変わり最終的に引き受けてしまいました。(https://news.yahoo.co.jp/articles/cbc92d23a805052c94a29023ddfbf1789de02f75)

そう考えると、このイラストが出来上がったのが奇跡のような気がしてなりません。

 

 

『一人称単数』はブックデザインも楽しもう!

単行本の魅力です。素敵なデザインも楽しめます。

 
 
 
豊田徹也のマンガは、初めて読むなら『珈琲時間』がおすすめ

軽い感じで読み進められます。