【ストレス社会】人生に疲れた時は、小説を読もう

書評

 

現代の日本はストレス社会という言葉がひどく似合います。

 

もう疲れた、全部がめんどくさい。

全部捨てて逃げたい。

社会人であれば、人間関係や仕事の不出来、疲労。学生であれば、心が弱ったり落ち込むことはたくさんあります。そんな時に、みなさんはどうしていますか?

 

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人生に疲れた時は、小説を読もう

私は「読書のすすめ」をしております。それも特に、小説です。

 

「人生に疲れたら○○」のような本は買ってはいけません。とにかく、「小説」を読むべきなのです。それも大衆小説というよりも、文章表現の美しさや芸術性に優れた文学作品をお勧めします。

なぜ小説を読むのか

日本を代表する小説家、村上春樹氏が自らのエッセイの中でこう言っております。 

小説を「避難所」として、そして更には「充電場所」として使う事を勧めております。

 

現実で精神的に辛い時は、小説という空想で休憩し、活力をつけろと言っているのです。「小説なんて暇な時に読むもの」なんて思ってはいけません。それらは痛みを共に耐え抜くための味方になるのです。

① 「避難所」としての小説

ひとまず何も考えずに落ち着く

現代日本社会は面倒臭い人間関係や社会でのストレスなどがつきものです。そういったものから距離をとったり、逃げ出したりしたくなる時は沢山ありますね。それら全てから逃げ出したい時、小説は機能します。

ストレス社会から逃げ込む「避難所」として、ごく個人的な行為としての読書は人の心を落ち着かせ、余裕が生まれます。ただ単に本を読むという行為をするだけです。誰にも何も言われない、全ては自分のペース。社会とのやり取りに疲れたら、読書という行為によって一度落ち着いてみるのです。

共感できる

自分の今の心境とマッチする本というのが必ずあります。主人公の心境や状況など。共感できて、そこから自分に寄り添ってくれるような小説があるのです。私はそのようにして、今の自分の状況にマッチした本が「愛読書」になっています。それらは読み返した時、「あの時はあんなこと考えていたな」と振り返ることもできます。

「現実から逃げたい」という願望がある人は、小説を読むと、現実ではない誰か(小説の世界の誰か)が寄り添ってくれて、それらを満たしてくれるはずです。

 

例えば、私が自分の生活を振り返り、何も成し遂げずに過ごしてしまっているなと、様々な後悔をしているときに、村上春樹の『風の歌を聴け』という中編小説に出会いました。この主人公は私と同じように退屈でなんでもない生活をするすると過ごしていきます。私と同じような心境だったのです。このように自分とマッチした人生を体験することで共感し、さらに寄り添ってくれるのです。

②「充電場所」としての小説

勇気をもらえる

「逃げ込む」だけでは足りないと村上春樹は言います。それに加えて、エネルギーをもらう場所として存在するべきなのです。自分が共感した小説の中の人々が、

  • どのように考えたか
  • どのように行動したか
  • それにより何を見出したか

これらを自分も体験することによって、現実社会へ戻った際のエネルギーとなるのです。

人生の指針になる

小説はときどき、格言が書かれます。登場人物が世界をどのように捉えたか、作者はどのように社会を捉えているか。そういったものは「これからの人生の指針」としてみることができるのです。

上述した『風の歌を聴け』(講談社文庫)にはこんな一節があります。

何かを持っているやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配している。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。(p.121)

この一節を読んだ時にハッとしたことを覚えています。結局みんな悩みを抱えているんだ。それに気づいた人から、新しく成長していくのだなと。私はこれを人生の指針として心に留めております。

このように小説には現実社会で役立つような、エネルギーになるようなものが詰まっているのです。 

小説を読めば、1人ではない

小説の中には沢山の人がいます。そしてそれぞれの人生があります。想像力を働かせるだけで様々な人々と対話ができるのです。何もしたくない、でも何かしないと心が辛いという方は、とりあえず小説を読んでみましょう。

だから皆さん、明日は学校や仕事を1日休んで、一度落ち着いてみませんか?ズル休みをして、蔦屋書店なんかでコーヒーを買い、椅子に座りながら1人の世界を楽しんでみましょう。そのストレス社会で無理をしている方は是非。それでは。

 

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